スキーウェアの洗い方:まずこの早見表で手順を確認
シーズン終了後に迷いがちな「何をどの順番でやるか」をひと目で確認できるようにまとめました。
| ステップ | 作業内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 洗濯表示確認 | タグの記号を読む | ドライのみは家庭洗濯不可 |
| 2. 前処理 | 汚れた部分を水で軽く落とす | 頑固な泥は乾かしてから落とす |
| 3. 洗濯 | アウトドア専用洗剤で洗う | 柔軟剤は絶対に入れない |
| 4. すすぎ | 洗剤が残らないように2回以上 | 残留洗剤は防水機能を低下させる |
| 5. 乾燥 | 陰干し(乾燥機は表示確認後のみ) | 直射日光・高温厳禁 |
| 6. 撥水処理 | 撥水スプレーまたは防水スプレー | 熱を加えると定着しやすい |
| 7. 保管 | ハンガー吊りで涼しく乾燥した場所へ | 圧縮袋はNG |
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スキーウェアの洗濯表示の読み方|記号一覧
洗濯前に必ずウェア内側のタグを確認してください。スキー・スノボウェアに使われる主な記号は以下の通りです。
| 記号 | 意味 | 家庭での取り扱い |
|---|---|---|
| 桶に30の数字 | 30℃以下の水温で洗濯機可 | 弱水流コースを選ぶ |
| 桶に手のマーク | 手洗いのみ | 洗濯機は使用不可 |
| 桶に×マーク | 水洗い不可 | クリーニング店へ持参 |
| 四角の中に丸 | 乾燥機可(低温設定) | 高温設定は使わない |
| 四角の中の丸に×マーク | 乾燥機不可 | 自然乾燥のみ |
| 円の中にP | ドライクリーニング可 | 石油系溶剤対応店へ |
| アイロンに× | アイロン不可 | ウェアには基本当てない |
洗濯機OK vs 手洗い必須の見分け方
| 見分けポイント | 洗濯機OK | 手洗い必須 |
|---|---|---|
| タグの記号 | 桶に数字(30・40)マーク | 手のマーク |
| 素材表記 | GORE-TEX、eVent、DRYEDGE | メンブレン非記載の特殊コーティング |
| 高級・限定モデル | ブランドによる | タグに手洗いマークの場合が多い |
| 安全策 | 手洗いコースで代用可 | 洗濯機NG |
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スキーウェアに使ってはいけない洗剤・NGな洗い方
防水機能を守るうえで「やってはいけないこと」を先に確認しましょう。
NGな洗剤の成分
- 柔軟剤成分(単独の柔軟剤はもちろん、洗剤に入っている場合も):撥水コーティングに油脂膜を作り、水を弾かなくする
- 蛍光増白剤:UV反応成分が防水膜に悪影響を与える
- 漂白剤・酸素系漂白剤:素材の繊維を傷め、コーティングを剥がす
- 強アルカリ洗剤:防水素材の接着層を劣化させる
NGな洗い方
- もみ洗い・こすり洗い:繊維に摩擦ダメージを与えてコーティングが剥がれる
- 熱湯での洗い:素材の防水膜が溶けて剥離する
- 脱水を長時間かける:縫い目のシームテープが剥がれる原因になる
- 乾燥後すぐに圧縮して収納:コーティングが変形して撥水機能が落ちる
推奨洗剤の選び方
| 洗剤の種類 | 具体的な商品例 | 特徴 |
|---|---|---|
| アウトドア専用中性洗剤 | ニクワックス テックウォッシュ | 防水素材対応、撥水機能を維持 |
| アウトドア専用中性洗剤 | グランジャーズ パフォーマンスウォッシュ | ゴアテックス推奨品 |
| 一般中性洗剤(代用) | エマール、アクロン | 柔軟剤なし・蛍光増白剤なしを確認 |
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スキーウェアの洗い方:洗濯機で洗う手順
洗濯機で洗える表示があるウェアの、正しい洗い方の手順です。
前処理
- 泥や雪の汚れを取り除く:乾燥させてからブラシで払うのが基本。生乾きの汚れをこすると繊維に汚れが入り込む
- ポケットの中を空にする:リフト券やゴーグルの拭き取りタオルが残っていないか確認
- ファスナーをすべて閉じる:ファスナーが開いたまま洗うと、ほかの部分に引っかかり素材が傷む
- ベルクロ(マジックテープ)を閉じる:生地への引っかかりを防ぐ
- 裏返す:外側の防水コーティングへの摩擦ダメージを軽減できる
洗濯機での洗い方
- ウェアを洗濯ネット(大きめ)に入れる
- アウトドア専用洗剤を規定量の8割程度入れる(残留しにくくするため)
- 水温30℃以下の弱水流コース(デリケート・ドライ・手洗いコース)を選択
- 柔軟剤投入口には何も入れない
- 脱水は30秒〜1分程度で止める(長時間の脱水禁止)
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スキーウェアの洗い方:手洗いの手順
手洗いマークのウェアや、洗濯機での洗濯が心配な場合の手順です。洗濯機より手間はかかりますが、素材へのダメージが最も少ない方法です。
手洗いの手順
- 洗面台またはバスタブに30℃以下のぬるま湯を張る。お湯ではなくぬるま湯。熱すぎると素材を傷める
- アウトドア専用洗剤を規定量溶かす。先に洗剤をお湯に溶かしてから、ウェアを入れる
- やさしく押し洗いする。特に汚れやすい袖口・首元・ポケット周りを中心に
- こすり洗い・もみ洗いは禁止。繊維に余計なダメージを与える
- お湯を替えて2〜3回すすぐ。洗剤が残らないようにしっかりと。残留洗剤は防水機能低下の大きな原因
- タオルで挟んで軽く水気を取る。絞らない。ねじって水を切るのもNG
- ハンガーに掛けて陰干し
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乾燥方法と撥水機能の復活させ方
正しく洗えても、乾燥を間違えると防水機能が戻りません。
乾燥の基本:陰干し
- 風通しの良い日陰で干すのが原則
- 直射日光は厳禁:UV線が防水膜を劣化させる。特に夏場の強い日差しは素材の色落ちや硬化につながる
- 乾燥機は「可」表示のみ:使用する場合は低温設定(40℃以下)で10〜20分程度
撥水機能の確認と復活方法
確認方法: 乾燥後のウェアに水をかけてみる。水滴が丸く弾けば撥水機能は生きている。じわっと広がって染み込む場合は機能が落ちているサイン。
撥水機能が落ちている場合の復活方法は2通りあります。
方法1:低温乾燥機で熱を加える 洗濯後に乾燥機の低温(40℃以下)で10〜15分かけると、防水コーティングが熱で再活性化して撥水機能が戻りやすくなります。(乾燥機OKのウェアのみ)
方法2:撥水スプレーで補強
- ウェアを完全に乾燥させた状態でスプレーを全体に吹きかける(特に肩・ひざ・お尻などの摩擦が多い部分を重点的に)
- 吹きかけたらウェアを軽く揺らして全体にムラなく広げる
- 低温のドライヤー(冷風〜弱温風)を当てるか、乾燥機の低温設定で5〜10分かけると定着しやすくなる
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ゴアテックス・素材別の注意点
スキー・スノボウェアには様々な防水透湿素材が使われています。素材によって扱い方の注意点が異なります。
| 素材名 | 主要ブランド | 洗濯 | 乾燥機 | 撥水処理 |
|---|---|---|---|---|
| GORE-TEX | ゴアテックス社 | 洗濯機可(弱水流30℃以下) | 低温可(推奨) | スプレーまたは熱 |
| eVent | BHA Technologies | 洗濯機可(弱水流30℃以下) | 低温可 | スプレー |
| DRYEDGE | サロモン独自素材 | 洗濯機可(弱水流30℃以下) | 低温可 | スプレー |
| ポリウレタンコーティング | 廉価ウェアに多い | 手洗い推奨 | 不可 | スプレー(定着しにくい) |
| ダウン入りウェア(中綿) | 各ブランド | 手洗いまたは専用コース | 低温可(均一に乾かす) | 洗濯後に振って中綿を戻す |
ゴアテックスウェアの洗い方の注意点
ゴアテックスは「洗うほど機能が戻る」という特性があります。汚れた状態で使い続けると防水透湿性が落ちるため、シーズン中も年2〜3回は洗濯することをゴアテックス社自身が推奨しています。
ゴアテックスに対応した洗剤として、グランジャーズやニクワックスがゴアテックス社の承認を得ています。一般の中性洗剤でも問題ないケースが多いですが、専用洗剤を使うと安心です。
ダウン入りウェアの注意点
中綿がダウン(羽毛)のウェアは、洗濯後に綿が固まりやすくなります。乾燥機を使う場合は、テニスボール2〜3個を一緒に入れて回すと中綿がほぐれます(テニスボールを使う方法はメーカー推奨ではないウェアもあるため、タグを確認してください)。
ウェアのギア選びについてはスキーウェアの選び方ガイドやスノーボードウェアの選び方もあわせて参考にしてください。
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スキーウェアのオフシーズン保管方法
洗濯・乾燥が完了したら、次のシーズンまでの保管が最後のポイントです。
保管前のチェックリスト
- 完全に乾燥しているか:湿ったまま保管するとカビが発生し、素材の劣化と強烈な臭いの原因になる
- 汚れ・汗が残っていないか:汗の塩分や皮脂が繊維に残ると、コーティングを内側から劣化させる
- ファスナー・ベルクロが正常に動くか:シーズン中の不具合を発見するチャンス。故障があれば早めに修理
- 撥水機能を確認したか:次のシーズンに慌てないよう、保管前に水をかけて確認
保管場所の条件
スキー・スノボウェアに適した保管環境:
| 環境条件 | 推奨 | NG |
|---|---|---|
| 温度 | 常温・涼しい場所 | 夏場の高温になる場所(車のトランク・屋根裏など) |
| 湿度 | 低め(除湿剤を活用) | 湿気が多い押入れの奥・浴室近く |
| 光 | 暗所 | 直射日光が当たる場所 |
| 通気性 | 風通しが良い | 密閉された袋の中 |
収納方法の正解・不正解
正解:ハンガーに吊るして保管 最もおすすめの収納方法です。折り目がつかず、通気性も確保できます。ウェア専用の幅広ハンガーを使うと型崩れを防げます。クローゼット内は除湿剤を入れておきましょう。
次善策:軽くたたんで通気性のある袋に入れる スペースの都合でたたむ場合は、ファスナーを閉じた状態で軽く折りたたみ、不織布の袋や通気性のあるカバーに入れます。綿素材の布袋でもOK。
絶対NG:圧縮袋への収納 布団圧縮袋にウェアを入れて真空状態にすると、防水コーティングに強い圧力がかかり、素材が変形します。シームテープ(縫い目の防水テープ)も剥がれやすくなります。たとえスペースを節約できても、防水機能が低下するリスクがあるためやめましょう。
ゴーグルや板のオフシーズン管理についてはスノーボードのオフシーズン保管ガイドもあわせて参照してください。
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シーズン中のウェアのお手入れ
シーズン終了後だけでなく、シーズン中にも定期的なお手入れが必要です。
ゲレンデから帰ったらやること
- 雪を払い落としてから干す(雪が溶けて濡れたまま放置しない)
- 内側に汗をかいたと感じたら、室内でしっかり乾燥させる
- 食べ物や飲み物の汚れはすぐに水拭きする
- ファスナーの開け閉めをスムーズにするため、シーズン中に1〜2回ファスナーワックスを塗る
シーズン中に洗濯するタイミングの目安
- 汗臭さが気になってきたら(内側の汗が原因)
- ウェアに水が弾かなくなってきたら(防水機能の低下サイン)
- 汚れが目立ってきたら
- 目安:シーズン中に2〜3回洗濯すると防水機能を高い状態で維持できる
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よくある質問
ヒートテック(化繊インナー)は洗濯機で洗えますか?
ヒートテックはポリエステル・アクリル系の繊維なので洗濯機で洗えます。ただしウェアと一緒に洗うのはやめましょう。インナーについた繊維くずがウェアのメンブレン(防水層)に詰まることがあります。インナーは単独で通常洗濯し、ウェアはアウトドア専用洗剤で別々に洗うのが基本です。
乾燥機は使っても大丈夫ですか?
タグに乾燥機OKの表示がある場合に限り、低温設定(40℃以下)で使用できます。乾燥機の熱は撥水機能を復活させる効果があるためむしろ有効ですが、高温設定は素材を傷めるため絶対に使用しないでください。表示がない場合は使用不可と判断し、陰干しにしましょう。
クリーニング店に出してもいいですか?
ドライクリーニングのみOK表示のウェアは必ずクリーニング店へ。水洗いOKのウェアも、スポーツウェア専門のクリーニングを行っている店であれば問題ありません。ただし、一般的なクリーニング店では防水素材専用の洗剤を使わない場合があるため、持ち込む前に「アウトドアウェアの水洗いに対応しているか」を確認しましょう。価格は2,000〜5,000円程度が相場です。
撥水スプレーとウォッシュイン(洗濯用)撥水剤はどちらがいいですか?
どちらも防水機能の補強に使えますが、特徴が異なります。撥水スプレーは部分的に使いやすく即効性がありますが、均一に塗布するのがやや難しい。ウォッシュイン型(洗濯時に洗剤の代わりに使う)は全体に均一に塗布でき、浸透性が高いのが特徴です。汎用性が高いのはウォッシュイン型で、ニクワックス TX.ダイレクトウォッシュインが代表的な商品です。
ウェアに臭いが残っているのですが、重曹や酢で洗っても大丈夫ですか?
重曹(弱アルカリ性)と酢(酸性)は防水素材との相性が不明確なため、おすすめしません。臭いの原因は内側の汗・皮脂の蓄積です。アウトドア専用の消臭・洗浄洗剤(ニクワックス ベースウォッシュなど)を使うと、防水機能を守りながら臭いの原因を除去できます。また、洗濯後に風通しの良い場所でしっかり乾燥させることが臭い対策の基本です。
シーズン中はどれくらいの頻度で洗濯すればいいですか?
ゴアテックスなどの高機能防水素材は、汚れや汗が付いたまま使い続けると防水透湿性が落ちます。ゴアテックス社の推奨では「汚れを感じたら洗う」とあり、週1〜2回滑る方であれば月1回程度の洗濯が目安です。ウェアが「水を弾かなくなった」「蒸れを感じる」ときは洗濯のサインです。
スキー板やスノーボードのメンテナンスも一緒にやりたいのですが
ウェアの洗濯と同時に、板のメンテナンスも行うとオフシーズンの準備が効率よく進みます。板のワクシングについてはホットワックスの手順・初心者向けガイド、スノーボードの保管方法についてはスノーボードのオフシーズン保管ガイドを参照してください。スキー板のメンテナンスはスキー板のメンテナンス初心者ガイドにまとめています。
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まとめ:スキーウェアの洗い方と保管の手順
- タグの洗濯表示を確認する(ドライのみの場合はクリーニング店へ)
- アウトドア専用中性洗剤を用意する(柔軟剤・蛍光増白剤入り洗剤はNG)
- ファスナーを閉じて裏返し、洗濯ネットに入れて弱水流30℃以下で洗う
- 2〜3回しっかりすすいで、短時間の脱水(30秒〜1分)で止める
- 風通しの良い日陰でしっかり乾燥させる(24時間以上が目安)
- 乾燥後に水をかけて撥水機能を確認し、必要なら撥水スプレーで補強する
- 完全乾燥を確認したら、ハンガーに吊るして涼しく乾燥した暗所で保管する
来シーズンも快適にゲレンデを楽しむための準備として、シーズン終了のタイミングにウェアのお手入れをぜひ習慣化してください。
ウェアが万全でも、板のマッチングが合っていないと滑りのパフォーマンスは上がりません。SNOWMATCHの診断ツールでは、8つの質問に答えるだけで自分のスタイルや体格に合った板を提案します。ウェアのお手入れと合わせて、来シーズンの板選びも始めてみましょう。